当社では大手鉄鋼会社の荷物を運ぶ仕事である為、日本全国の港に行くことはありますが、ある程度の港は決まっています。荷役作業という、荷物の積み降ろしの時間などで港に停泊している時間もあり、荷物の積み降ろしは陸上の会社が行う為、買い出しなど自由な時間を過ごすことも可能です。

乗船中には会社より法律で決まった食費補助を受けることができます（実績1,400円/日）。生活費を使うことなく生活ができる為、家に帰らない反面、各種雑費などを抑えることが可能となる為、パチンコなどのギャンブルなどで大きな浪費さえしなければ、しっかりとお金を貯めることができます。

乗船中は各乗組員は個室でプライベートが確保されています。仕事以外の時間は普段のプライベートの自室で過ごすことと何ら変わりはありません。また、日本全国に行くことができる為、休息時などは全国の名所などにも行けるかも！？

重い荷物を運んだり、肉体労働をしているイメージがありますが、実はそうではありません。荷物の積み降ろしは、陸上会社のクレーンで行う為、力が必要な仕事ではありません。船の部品などは一つ一つが大きい為、その重さや大きさを感じることはあります。

内航海運の世界では、家業として行う事業者も多くいるなか、当社では4隻の船舶を保有しており、企業として運営しています。社員の多さや陸上からの支援体制など、学びの機会も多く提供しています。

内航海運の業界で働く方たちは、漁業に従事していた人達も多く活躍しています。当社では海になじみのある方だけではなく、未経験者や資格を保有していない方も募集しているということは、育成する文化や育成をする人員もいますので、安心して初めての仕事にも取り組んでもらえます。

内航海運業は、経営者や現場スタッフの平均年齢が少し高い業界です。当社は社長が40代、陸上スタッフも平均30代、乗組員は少し高く50代であるが20代のメンバーも増えてきました。

デジタル化やDX化などが注目を集めていますが、当社でも船で働く方が安心して働ける環境づくりの為に、新しい技術へのアプローチを行っています。一例として船の陸上監視システムなども独自に導入しており、船陸一体となった高品質な船舶管理への取り組みも行っています。

常に時代の変革についていく必要性があります。当社は、令和元年度徳島県頑張る中小企業大賞「優秀賞」を受賞しました。その他にも、海運業界内外問わず、他企業、他業種との連携や交流をしっかりと行っており、企業の信頼度向上に向けた活動も継続しています。

船員という仕事は、一般的な会社とは違い、毎日仕事が終われば家に帰るということではなく、同じメンバーで過ごすことになります。個室があったとしても、自由度が少なく制限されることもある為、知らず知らずストレスはたまります。トラブルなく過ごす為には、他人への配慮などが心がける必要があります。

船も安全面には配慮した設計や仕組みになっていますが、ケガのリスクがゼロになる訳ではありません。これは陸上の産業なども同様ですが、上司や先輩からの安全面の指導に耳を傾けて、自分の身は自分で守る、という最低限の自助努力は必要になります。

海技士はある程度の経験年数や資格試験をクリアすれば年収が約束されている職種です。一方で、上級資格を持っていても、実際の現場での経験や上昇志向による上級職へのステップアップなどには少し時間が必要かもしれません。長く勤めて、経験の積み重ねができる方にお勧めします。